賃貸アパートの長尺シートを調査しました。|神奈川県横浜市緑区M様邸
施工7年後
こんにちは。プロタイムズ総合研究所の横山です。
今回は、神奈川県横浜市緑区にある賃貸アパートへ調査に伺いました。こちらはM様が所有している賃貸アパートです。7年前にプロタイムズ総合研究所が、このアパートの屋根と外壁の塗装を行いました。
賃貸アパートの屋根と外壁の調査
駅の側に建つ、築20年のアパートの屋根は濃い緑色で、外壁は山吹色です。
横山「外壁がとても綺麗なので、築20年が経過している物件には見えませんね。もともとは何色の物件だったのですか?」
M様「昔はピンクっぽい色の外壁だったんです。賃貸アパートにはいろいろな人が住むので、落ち着いた色合いの方がいいかなと思って、思い切って塗り替えたんですよ。」
たしかに男女問わず好まれそうな落ち着いた色合いの物件です。
(ルーフカメラから確認した屋根の様子)
早速、担当者がルーフカメラを使って屋根の調査を行います。屋根はスレート瓦です。屋根は経年劣化のため、若干の退色はみられましたが、剥離などのトラブルは見つかりませんでした。
(山吹色のサイディングボードの塗装)
次に外壁の調査を行います。M様邸の外壁はサイディングボードです。7年が経過した今も、色あせや剥離などもなく綺麗な状態でした。シーリング材も弾力を保っていて劣化している様子はありません。
アパートは軽量鉄骨造 軽量鉄骨造のメリット・デメリット
アパートの構造は「軽量鉄骨造」でした。主に建物には、「木造」、「鉄骨造」、「鉄筋コンクリート造」、「鉄筋鉄骨コンクリート造」などがあります。「鉄骨造」には二種類あり、「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」があります。これらの違いは鉄骨の太さにあります。鉄骨が6mm未満の太さの場合は、「軽量鉄骨造」と呼ばれるのです。
賃貸アパートによく採用されるのが「軽量鉄骨造」です。「軽量鉄骨造」の強みは、「木造」よりも耐震性に優れていることです。木材に比べて鉄骨は折れにくいからです。また虫なども「木造」に比べて出にくいというメリットがあります。遮音性は「木造」に比べると多少優れていますが、「鉄筋コンクリート造」に比べると劣ってしまいます。また通気性や断熱性が低いため、夏は暑く冬は寒い傾向にあります。ちなみに「軽量鉄骨造」で使用される鉄骨には、防錆塗料が塗られています。サビが発生しないようになっているのです。ただ年数が経っていたり、普段から湿気や水にさらされている場合、サビが発生しやすくなります。定期的にさびた部分の鉄骨の補修をしなければいけません。今回の調査では、M様のアパートには、鉄骨が錆びている様子は見られませんでした。
集合住宅の廊下に使われる長尺シートの特徴は?
(共用部分に貼ってある長尺シートの様子)
次にアパートの階段を上がり、2階の外壁や廊下を調査していきます。共用部分の廊下には長尺シートが貼られていました。アパートやマンションの通路など、人がよく歩く場所に長尺シートは使われます。なぜなら長尺シートは、摩耗に強く、汚れにくいからです。さらに足音を軽減する効果もあります。コンクリートに比べると、長尺シートは弾力性があるので転んでも怪我をしにくいのが安心です。
ここのところ雨が続いているからか、長尺シートには水が溜まった形跡がところどころに見られました。さらに長尺シートの端にはコケが付着しています。なぜ一部だけコケが生えているのでしょう。M様のアパートの隣には、大きなマンションが建っています。M様のアパートの廊下は、ちょうどその建物の日陰になってしまうようです。さらにアパートの周りには植栽も多く生えているため、コケが生えやすい環境になっていました。
(中央部分が日焼けで色が変わっている長尺シート)
一方で、もう一棟のアパートは向かいのマンションの影にならない場所に建っていました。そのアパートの長尺シートには、日差しを強く受けている形跡があります。色が全体的に薄くなり、表面の模様が削れています。同じ構造の建物であっても、環境によって劣化の進み具合や状況がまるで異なることがわかります。
担当者の調査報告とM様の言葉
最後に担当者がM様に調査の報告をしました。外壁や屋根、それぞれ多少の劣化はあるものの、緊急性のある状況ではないことがわかりました。M様も安心したご様子です。
M様「この物件の塗装は、プロタイムズ総合研究所が初めてだったんです。娘のお婿さんに紹介してもらって、プロタイムズ総合研究所を知ったんですよ。サービスで点検をしてもらえて安心感がありますね。やっぱり専門の方に見てもらうのが一番ですから。7年前の施工から満足していて、とくに心配なところも今の所ありません。」とコメントをいただきました。