クールボローニャグリーン〜信頼感や安心感を与える色

クールボローニャグリーンは屋根用の遮熱塗料に見られる色名です。「クール」と頭に付いているのは、どうやらこの塗料が太陽光を反射し、室内温度の上昇を抑える働きを持っているから。「ボローニャグリーン」というのは都市名を冠したオリジナルな色名で、色としては深みのある緑色になります。クールボローニャグリーンは、家の外壁のベースカラーに寒色系の色や中性色系(暖色でも寒色でもない色。緑や紫)が選択されている場合、アクセントとして屋根に用いると非常にマッチする色だと言われています。明るい緑は若々しい印象を与えますが、深い緑は信頼感や安心感を与える色です。

クールボローニャグリーンのような深みのある緑色には様々なバリエーションがあります。例えば深緑(ふかみどり)は、濃い緑色の中でも青みと黒みが強いもののことを言います。古くから伝わる色で、「新古今和歌集」や『源氏物語』にも登場しますが、平安時代の深緑は黄みが薄く青色に近かったのだとか(HP「伝統色のいろは」より)。そもそも日本語では緑が濃いと「青い」と形容する習慣があったそうで、平安時代に作られた配色法である襲の色目(かさねのいろめ)では緑色のことを「青」と表記していることが多いのです。このため深緑は濃い緑色以外にも濃い藍色を表す言葉として使われます。
しかしながら、「新古今和歌集」の後鳥羽上皇の歌には次のようなものがあります。

・深緑あらそひかねていかならむ 間なくしぐれのふる神の杉

これは冬の歌で、杉に降る時雨を思いやったものだと言われていますが、「深緑」が出て来ます。杉の葉は緑色で、青色ではありませんね。つまり、表現によって色名を使い分けていたわけです。

深緑に近い色としては「萌葱色(もえぎいろ)」「ビリヤードグリーン」「ハンターグリーン」「ボトルグリーン」「鉄色(てついろ)」などがありますが、萌葱色以外は深緑よりも暗くくすんだ色となっています。また、深緑、萌葱色、ビリヤードグリーン、ボトルグリーン、鉄色はJISの「物体色の色名」に含まれています。

ビリヤードグリーンには19世紀の初頭からビリヤードが世界各国に普及するようになって次第に有名になったという話があります。ビリヤード台の表面には緑色のフェルトが貼られています。ポピュラーになったビリヤードの名前を聞けば、誰でもすぐに「ビリヤードグリーン」を連想できるというわけです。

(参考:福田邦夫『色の名前辞典507』主婦の友社)

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
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