クールダークグレー〜本来は無彩色

クールダークグレーは遮熱塗料・断熱塗料や防錆コートなどに使われる色名です。「クール」と頭に付いているのはどうやら熱を反射する、あるいは熱を伝えない機能を指しているらしく、色としてはダークグレーと大差ありません。

ダークグレーは暗い灰色のこと。灰色は物を燃やしたときに残る灰のような色ですが、基本的には白と黒の着色材を混合すれば作ることができます。無彩色、もしくは白と黒の中間色であることが灰色の特徴で、黒と白の配合具合によって明度が変わります。しかし、実際には黒色が生み出す色足(濃い色を白色で薄めた際に出る色相・彩度・明度の違いのこと)は様々なので、使用している黒色の種類や混ぜる白色の量によって様々な色味が現れます。

単独で灰色になる顔料はほとんどないそうですが、天然スレート粉は数少ない例外の一つです。考案者の名前を取ってデービスグレーと呼ばれていますが、品質管理が困難なために現在は別の顔料で色を出したりするのだとか。セメントなどから作られるスレート板(粘板岩)も灰色ですが、粉々にしても顔料としては使えません。英語にはスレートグレーという色名があり、日本には石板色という色名があります。他にも英語圏ではスレートブルー、スレートブラック、スレートヴァイオレット、スレートオリーブ、スレートパープルといった色名も生まれました。

灰色と鼠色は同じように使われることもある用語ですが、厳密には鼠色はやや青色寄りのグレーであるとされています。ちなみに灰色という色名はまだ新しいもので、江戸時代はもっぱら鼠色が使われていました。これは当時の火事によって日本の都市がしょっちゅう丸焼けとなり、「灰色」が禁句となっていたからではないかと推測されます。

グレーには様々な色が混ざったバリエーションがあります。例えばモスグレーはくすんだ黄緑みのある灰色のことで、苔のような緑色を指すモスの名前を冠しています。また、英語にもマウスグレイという「鼠色」がありますが、こちらはむしろ焦げ茶色に近い灰色です。日本の鼠はグレイ、イギリスの鼠は焦げ茶色の体毛をしたものが人間の生活空間に出没していたと考えられます。
(参考:福田邦夫『色の名前辞典507』主婦の友社)

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
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