屋根、外壁、庇、複数箇所からの雨漏り

雨漏り

セオリー無視の施工

住宅で雨漏りが見つかった。信頼できる業者を呼んで、すぐ補修。ところが雨漏りは一向に止まらない…。こういった場合は、雨漏りが一箇所ではなく、複数箇所から起こっていることがあります。「えっ、雨漏りしているのは一箇所だけなんだけど」と思うかもしれませんが、複数箇所から浸入した水が一箇所に集まって雨漏りを発生させる場合もあるのです。

ちなみに雨漏りが起こるのは、台風などで屋根や外壁などが破損した場合を除けば、セオリーを無視した施工が原因であることがほとんどです。そうでない場合は経年劣化が原因なので、雨漏りするのは築10年以上経ってからでしょう。雨漏りの原因特定のためには通常の工事ができるだけではダメで、セオリーを無視した施工がどこに隠れているのかを推理する能力も必要になります。正確な原因特定ができなければ、どんなに補修しても雨漏りの可能性はなくならないからです。

雨漏り修理には推理力・調査力・経験が必要

例えば、サッシに庇が取り付けられていない住宅等が散見されます。特に都心部では隣家との間隔が数十センチということもあるので、庇が取り付けられていないサッシは珍しくありません。もちろんきちんと防水してあれば問題はないのですが、外壁を流れ落ちてきた雨水は必ずサッシの上枠にぶつかることになります。雨仕舞いの観点からすると、あまり好ましい施工ではありません。

『雨漏りトラブル完全解決』(日経BP社)では、狭小地に建つ木造3階建てで起こった雨漏りの事例が紹介されています。この家では2階のサッシ上枠から雨漏りが起こり、住宅会社が開口部を補修しましたが雨漏りは止まりませんでした。検査会社が改めて調べてみると、次のようなことがわかりました。

  1. 隣家との間隔が数十センチしかなく、庇がまったくない
  2. 外壁モルタルにひび割れが生じている
  3. 外壁と屋根の破風板との間に隙間が空いている
  4. 雨漏りした2階サッシの真上の3階サッシ周りにモルタル仕上げの亀裂やシール切れがある

これらの状況から推論を立てて散水試験を繰り返すと、意外な結果が出ました。3階のサッシ上枠付近(屋外側)、その上部の外壁、外壁と破風板の3箇所から浸水し、壁内で合流して2階のサッシ室内上枠から漏れ出していたのです。

補修を担当した住宅会社は単純に雨漏り箇所の屋外側を補修し、それでも雨漏りが止まらなかったので匙を投げてしまったのだとか。雨漏りは、室内で漏水が起こっている場所の近くに原因があるとは限りません。また、必ず1箇所からの漏水が原因で起こるものでもありません。このような難しい事例も珍しくないので、雨漏りを専門とする業者には推理力・調査力と豊かな経験が必要だと言えるでしょう。

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
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なお、プロタイムズ総研では実際の施工現場にて随時勉強会を開催しています。職人の立場から手抜き施工を防ぐ方法や屋根・外壁の劣化状態の見極め方などご説明いたします。参加費も無料となりますのでよろしければご参加ください。正しい塗り替え勉強会(施工現場見学会)についてはこちらをご覧ください。お待ちしております。
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