雨漏りと信じられない施工、築1年以上経ってから発生した雨漏り

サーモ診断

雨漏りの原因を探っていくと、信じられないような施工がなされている場合があります。それは単純な施工ミスが原因の場合もありますし、施工会社や設計者に雨仕舞いの知識が不足していることもあります。厄介なのは、施工にミスがあってもすぐに不具合が出るとは限らないということです。今回は築1年以上経ってから施工不良が原因で雨漏りが発生した事例を紹介します。

築1年で室内に雨漏りが発生したケース
ある2階建ての木造住宅では、築1年で室内に雨漏りが発生しました。金属屋根の3方がパラペットになっているタイプの住宅なのですが、いわゆる〝脳天釘打ち〟を行っていたのです。〝脳天釘打ち〟で笠木の上から釘を打ち付けてしまうと、釘穴から水が浸入してしまいます。このため通常であれば〝脳天釘打ち〟にならないように釘の上に透湿防水シートを貼ったり、笠木を上から被せたりします。また、パラペットは通気層の上端部になるため、通気を確保しなければなりません。しかしこの住宅では〝脳天釘打ち〟が行われていたうえに通気層の確保も不十分。そのため浸水を許しただけでなく、壁内に湿気が充満して木部の腐朽を促しました。また、パラペットに換気口がなかったので結露が発生し、野地板も腐っていました。
築9年で外壁から雨漏りが発生したケース
同じように金属屋根の3方がパラペットになっているタイプの住宅。外壁はサイディングだったのですが、パラペットの笠木を外してみると天端にサイディング材を裏返して取り付けているのが見つかりました。サイディング材の裏側は防水処理がされていないので、天端に水が溜まると内部に浸水するリスクをはらんだ構造になっていたのです。しかし、それ以上にまずかったのは天端と外壁の隙間をシーリング材で密閉してしまっていたこと。壁内に湿気が充満し、透湿防水シートが吸水。防水テープも湿ってしまい、透湿防水シートに密着していませんでした。
築10年で天井から雨漏りが発生したケース
片流れ屋根と陸屋根を組み合わせたいわゆる〝軒ゼロ物件〟で、2階天井から雨漏りが発生しました。浸入ルートの1つは片流れ屋根の棟部。笠木を被せて処理されていたのですが、笠木と破風板の間に隙間があり、吹き上げられた雨水の浸入を許していました。もう1つの浸入ルートは陸屋根のパラペット。陸屋根のシート防水の立ち上がりが天端に届いておらず、やはり吹き上げられた雨水が笠木とパラペットの隙間から浸入、天端から下地木材に浸透してしまいました。

(参考:『雨漏りトラブル完全解決』日経ホームビルダー)

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
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