片流れ屋根における雨漏り対処方法

片流れ屋根

コストパフォーマンスが高い片流れ屋根

最近では施工技術が向上したため屋根からの雨漏りは減り、外壁などの垂直面からの浸水が注目を集めるようになりました。しかし、屋根の構造によっては雨漏りしやすいものもあると言われています。屋根には主に切妻屋根(2面の屋根が山形に合わさったもの)、片流れ屋根(1面の屋根が斜めに取り付けられたもの)、寄棟屋根(屋根の最上部から4面の屋根が分かれていて、大棟があるもの)、方形屋根(寄棟の一種で、ピラミッドのように屋根面が屋根頂上中央部に集まっているもの)といった種類がありますが、コストを重視するのであれば片流れ屋根が一番の選択肢です。棟がないので棟周りのトラブルとは無縁ですし、軒先もほとんどないので雨樋も短くて済むメリットがあります。

片流れ屋根は雨漏りが多い?

近年片流れ屋根は急増しており、シンプルな屋根が好まれる建売住宅で特に人気が高いそうです(施工コストも安いため)。しかし、ある瑕疵担保保険会社の調査によると、新築雨漏り事故の75%以上が片流れ屋根で起こっていたと言います。シンプルなのに雨漏りがする。これは一体どういうことでしょうか。

片流れ屋根は、野地板と破風板の境から雨漏りが起こることがあります。これは、屋根の頭頂部からの伝い水が野地板の裏側を伝って流れるからです(片流れ屋根からの雨漏りの50%が頭頂部・棟から起こっていたそうです)。「でも、頭頂部にも防水は施されているのでしょう?」と多くの人が考えると思います。実際に瓦屋根、スレート屋根などでは、それぞれに防水方法が確立されています。しかし、現場では屋根部分と壁部分(野地板より下)では担当者が異なることが多いのです。しかも片流れ屋根の下葺材の上端部は野地板の上端部でカットされるのが一般的なので、屋根の下葺材と壁の透湿防水シートの連続性は曖昧になりがちです。この問題は他の種類の屋根と垂直面でも同様に存在するのですが、軒の出が雨から接合部を守っています。伝い水は頭頂部が上方に向かっている片流れ屋根に特有の問題なのです。

先に述べたとおり、片流れ屋根でも防水方法は確立されています。例えば瓦屋根なら破風板や水切り板金を頭頂部に立ち上げることで浸水を防げますし、スレート屋根やセメント屋根であれば浸入ルートを下葺材で巻くことで雨漏りリスクを減らすことができます(透湿ルーフィングを使うことを勧める業者もあります)。

ただし、金属屋根(ガルバリウム鋼板)や鉄骨造では、頭頂部の施工マニュアルがあまり普及していないようです。中にはシーリングで施工するというマニュアルもあるようですが、シーリングは耐用年数が短いので、片流れ屋根の頭頂部に用いるのはあまり適していないと考えられます。どんな屋根材を使う場合でも、片流れ屋根を採用する場合は雨仕舞いに注意したいものです。
(参考:「三州瓦の神清」サイト)

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
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