外壁と下屋の取り合いからの雨漏り

下屋

取り合い部分は雨漏りの鬼門

外壁と下屋(げや)の取り合い部分から雨漏りが起こることがあります。下屋とは母屋(おもや)から差し出して作られた屋根のこと(その下の空間を下屋と呼ぶこともあります)。この取り合いから浸水すると、室内では1階の部屋に雨漏りが発生することになります。特に古い和式の家屋では、漆喰や下葺材の劣化が雨漏りの原因になることがあります。

漆喰は雨押さえ(ここでは雨水が建物内に浸入しないように壁際に設置される部材のこと)の下に施工されることがありますが、一方向から強風が吹く地域では雨風によって漆喰が劣化し、水を吸ってしまうことがあります。この時、下葺材も劣化して穴が空いていたりすると、そこから水が浸入することになります。浸入した雨水は柱などを伝わり、室内に雨染みを生じさせます。

現在の住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準では、「屋根面と壁面立ち上げ部の巻き返し長さは、250㎜以上かつ雨押さえ上端より50㎜以上とする」と書かれています。ところが古い家屋の中には、取り合い部に十分な立ち上がりを設けていないものがあります。こういった屋根は下葺材が屋根野地板の端までしかないので、野地板と外壁の下地板の間の隙間から浸水することがあります。瓦を取り除くと土葺き用の土が雨水で変色していることが多いので、手がかりになります。

一次防水が突破された時のことを考える

屋根や外壁の雨仕舞いを考えてみると、屋根材や外壁材は一次防水。これらは雨水によって突破される可能性があることを想定して施工しなければなりません。これはスレート屋根やサイディング材の外壁であっても同じように考える必要があります。

下葺材を外壁に立ち上げれば、瓦の隙間などから浸水しても雨水が室内に浸水しづらくなります。その上から雨押さえでカバーし、さらに立ち上げ部分の下葺材の上から防水紙を被せれば、かなり強固な防水が完成します。

取り合い部分には下葺材を増し張りするケースもあります。これは下葺材の立ち上げ部分に上から下葺材を増し張りする方法。基本的に雨は上から下に流れるので、立ち上がった下葺材の端を上から覆うことで、防水能力がさらにアップします。また、外壁と下屋の取り合い部分は地震で揺れたりすると動くことがあります。すると接合部の下葺材が破れてしまうことがあるのですが、増し張りで二枚重ねにしておけば、下の下葺材が破れた時でもすぐに雨漏りすることはなくなります。
(参考:『雨漏りトラブル完全解決』日経ホームビルダー)

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
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