シーリング劣化、目地の隙間からの雨漏り

シーリング撤去

シーリングの劣化は雨漏りの原因の一つ

雨漏りの原因の一つに、シーリングの劣化が挙げられます。シーリングは外壁材が地震などで受けるダメージのクッションとしての役割も果たしているため、劣化が早ければ4~5年でひび割れや剥離などを起こすことがあります。

しかし、中には外壁のサイディングを剥がすと金属製のアングル(等辺山形鋼)が錆びてボロボロになっている物件があります。こういった物件ではシーリングが劣化していないのにシーリングに切れ目が入ったりして雨水が内部に浸入し、アングル材に滞留。金属を腐らせたうえに壁内を伝って室内に染み出すことがあります。つまり、目地の隙間は雨漏りの原因にもなるのです。木造住宅であれば木部が水浸しになり、シロアリが発生する可能性もある案件です。

劣化していないのにシーリング材が剥がれる!?

劣化していないシーリングに多数の切れ目が入っている場合は、施工前に塗布したプライマーの施工不良が考えられます。シーリング材が劣化しているかどうかは触ればわかります。切れ目を指で押し上げてみて簡単に持ち上がるのであれば、シーリングの弾性は失われていません。つまり経年劣化の影響は少ないと考えることができます。このような場合、シーリング材を取り出すと切れ目側がプライマーの影響で変色している場合があります。

プライマーはサイディング材とシーリング材の接着性を高める塗料です。プライマーを塗布してシーリングを施工すると、ある実験ではシーリング材の伸び率が3倍になったと言います(それだけ切れにくい)。しかし、実はサイディング材とは相性の良し悪しがあり、接着力が弱いと短期間で遊離してしまいます。施工業者が相性について無頓着だと、シーリングをプライマーなしで施工したのと同じような状態になってしまう場合があります。

もっとも、建物はシーリングだけで雨仕舞いを考えているわけではありません。シーリング材に隙間が生じても、雨水が壁内に滞留しない仕組みになっていれば雨漏りには発展しないのです。先に述べたアングル材がボロボロになっているような物件では、アングル材と断熱材がくっついていて、浸入した雨水に逃げ場がない場合があります。雨水が流れず滞留するからアングル材が錆びたのです。雨仕舞いの発想が欠けているとこのようなことが起こります。

シーリング材は経年劣化や施工不良によって隙間が空くことを考慮しておかねばならない部材です。通気工法では通気層が雨水を逃がす通路として機能します。施工会社には雨水が浸入することを考慮した施工が期待されます。

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
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