左官材料のひび割れによる雨漏り

左官仕上げ部分から起こる雨漏り

左官とは、もともとは日本家屋の土壁や漆喰を仕上げる職種でしたが、明治時代に入ってからはレンガやコンクリートにモルタルを塗って仕上げる洋風建築が増え、活躍の場が増えました。その後、鉄筋コンクリート造りや浴室のタイル貼り、床均し(ゆかならし)、基礎工事など多様な仕事をこなすようになりましたが、昭和後期頃から壁を塗装、サイディング、石膏ボードなどで仕上げることが多くなった他、コンクリートにモルタルを厚塗りしない工法が主流になったり、プレキャスト工法(工場でコンクリート製品を仕上げ、現場で設置する工法)が増加したことにより、左官職人の数が減少しました。しかし、最近では左官仕上げの良さが見直されるようになっています。

左官職人の特徴はコテを使って壁面などを美しく仕上げることです。ただし、この壁面などにひびが入ることによって雨漏りの原因になることがあります。

土壁からの雨漏りの例

築年数が古い建物では、土壁にベニアなどを貼った外壁が用いられている場合があります。土壁にひびが入れば当然雨漏りしますし、壁を剥がしたら内部で雨漏りがしていて、カビが大量発生している場合もあります。カビをそのままにして壁だけ施工し直すとさらに繁殖しますし、健康被害を起こすカビもありますので、根こそぎ退治することが必要です。

屋根に使われる漆喰からの雨漏りの例

瓦屋根の棟部分に漆喰を塗ることにより瓦を固定したり、壁面との取り合い部分にも漆喰を使う工法があります。漆喰は主成分を消石灰とする建材です。防火性能、抗菌性能、調湿性能、防虫・防カビ性能、ホルムアルデヒド吸着能力、脱臭性などを備えた魅力的な建材ですが、屋根の漆喰が崩れてしまうと雨水が浸入して雨漏りを起こすことがあります。

左官職人が下地を作った壁からの雨漏りの例

左官職人が下地を作った壁に塗装をして仕上げる工法がありますが、この壁にひび割れが生じて雨漏りが起こることがあります。特に窓や目地の近くにひびが入りやすいと言われています。鉄筋コンクリートの場合は、ひびから入った雨水が原因で中の鉄骨が膨張し、外壁などが裂けたり落ちたりすることもあります。また、塗膜の劣化によってひびが入ることもあります。この場合はすぐに雨漏りすることはありませんが、塗膜の撥水性などが失われた状態を放置しておくと外壁本体が傷み始めるので、早急に手当が必要です。

モルタル外壁からの雨漏りの例

モルタル外壁はほぼ100%ひびが入る素材です。もっとも、ヘアークラックと呼ばれる微細なひびであれば、まず雨漏りの心配はありません。しかし、1mm以上の大きさのひびの場合は、雨漏りの原因となることがあります。モルタル外壁の下には下葺き材(防水シート)があるので、すぐに浸水することはありませんが、下葺き材が雨水を浴び続けるとやがて腐食し、雨漏りするようになってしまいます。大きなひび割れを見つけたら、すぐに補修した方が賢明です。

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
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