雨漏りと取り合い部分

壁との取り合い部分

取り合い部分の施工不良で住宅の寿命が縮む

築10年ぐらいの比較的新しい住宅でも、雨漏りが起こることがあります。おかしいと思い壁を剥がしてみると、中が大変なことに……。このような雨漏りが起こるのは、大抵雨仕舞いの基本が守られていないのが原因です。

例えば、瓦屋根と壁の取り合い部分には、捨て水切りと呼ばれる板金があります。これが適切に設置されていないと、浸入した雨水を排出することができません。結果、壁内に雨水が浸入します。

ひどいケースでは、バルコニーの壁内一面にクロアリの巣ができていることも。クロアリは基本的に地面に穴を掘って営巣しますが、腐った木も大好き。腐朽した木にも巣を作る習性があるのです。おまけに、クロアリはシロアリを食べます。シロアリは床下の湿った環境を好みますが、そこにクロアリが侵入してきて、他の湿った木材にまで巣を作っていく可能性もあります。ただし、クロアリは木を食べません。シロアリの場合は木を食べるので、躯体に影響を与える危険性があります。どちらにせよ、腐った木がアリを呼ぶのです。

水が浸入して木材の一部が指で押すとへこむぐらい腐朽していると、アリがいなくても壁の内側は悲惨なことになってしまいます。また、透湿防水シートの施工位置が間違っていても、雨水は浸入します。例えば、下地材と透湿防水シートの間には隙間がありますが、雨仕舞いがしっかりしていないと、雨が降るたびに隙間に水が浸入し、木部を濡らすことになります。

壁は一度仕上げてしまうと、雨仕舞いがきちんと施されたのかどうかチェックすることが難しくなります。大工などにどのような処置を行うかを周知させておかねばなりません。

先に述べたとおり、瓦屋根と壁の取り合い部分には捨て水切りと呼ばれる板金が存在しますが、この端は切り込まずに折り込まなければなりません。すると水は内部に流れず、軒樋に誘導されるのです。スレート屋根の場合は「壁止まり役物」などを取り付けて同じ役割をさせます。

また、透湿防水シートの重ね順も重要です。重ね順を間違うと、サイディングからの浸水は防げるけれど、取り合い部分からの浸水に対しては効果がなくなることがあります。正しくは、際垂木(壁と接する下屋の端の垂木)を施工する前に外壁下地に先張りシートを留め付けます。その上から透湿防水シートを貼っていきますが、水の流れを考えて壁内部に浸入させないようにします。先張りシートも下部は固定せず、下から透湿防水シートを潜り込ませます。こうすることで、構造上壁内部に浸水しない雨仕舞いができあがります。
(参考:『雨漏りトラブル完全解決』日経ホームビルダー)

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
記事をご覧いただきありがとうございます。当ブログ記事は現場職人の視点から一般的な色について解説しています。
なお、プロタイムズ総研では実際の施工現場にて随時勉強会を開催しています。職人の立場から手抜き施工を防ぐ方法や屋根・外壁の劣化状態の見極め方などご説明いたします。参加費も無料となりますのでよろしければご参加ください。正しい塗り替え勉強会(施工現場見学会)についてはこちらをご覧ください。お待ちしております。
最高品質の名工たち一級塗装技能士
ここまでやります!外壁・屋根診断
0120-918-303|メールによるご相談はこちら
ナビ

プロタイムズ総研とは
企業理念と会社概要

求人情報

0120-918-303|メールによるご相談はこちら

プロタイムズ総研は10,000件以上の施工実績があります。
外壁塗装・屋根塗装の前に必ず現地調査をして屋根外壁の塗装面積を算出し明記しています。
「金額が明朗でわかりやすい」とお客様にご納得いただいております。