なぜ斜壁は雨漏りが多いと言われるのか?

外壁

斜壁は「壁が斜めになっただけ」!?

一説には「斜壁は雨漏りしやすい」と言われています。これはなぜなのでしょうか。

斜壁は3階建て以上の鉄筋コンクリート建物に多い構造です。これは建築基準法で高さ規制が設けられているから。道路の境界や隣地境界線からの距離によって定められた斜線制限(通風、採光等を確保し、良好な環境を保つための制限)から斜壁が生まれるのです。大きなマンションやオフィスビルでは、道路に面した側の上方が斜めに切り取られたような構造がよくありますが、これも斜線制限が影響しています。別に面白い外観のためではなく、斜線制限の範囲内でできるだけ高さや容積を確保しようとした結果、あのような形になっていることが多いのです。

斜壁は「壁」の一種ですが、「斜壁は屋根の一種だ」と言う人もいます。確かなことは、斜壁に屋根としての防水処理が行われるのは稀である、ということです。屋根であれば、防水シートなどで徹底した防水処理が行われるのですが、斜壁の場合はそれがありません。結果として、一般的な壁とほぼ同じものが斜めに設置されることが多く、屋根と同じぐらい雨を受けることになるので、雨漏りが多くなると考えられます。垂直な壁であれば、屋根ほど雨水を受けることはありません。

なぜこんなことになるかと言えば、鉄筋コンクリートの構造材は耐水性があるので、斜めの壁にしても問題ないと考えられているのです。木造建築であれば、壁面の防水性能がそれほど高くないので、斜壁を作るぐらいなら屋根として施工してしまいます。

逆に言えば、本来であれば屋根として施工すべき箇所を壁扱いして仕上げたのが斜壁である、とも言えます。ということは、斜壁の耐久性は屋根のそれではなく、外壁と同じということになります。つまり、外壁と同じ割合で経年劣化が進むと考えなければなりません。斜壁はサッシ枠のモルタル補修部分、型枠工事のセパレーター(型枠の間隔を一定に保つために使用する金物)、コールドジョイント(コンクリートを打ち継ぐ際に生じる不連続面)などに不具合が生じると雨漏りを起こします。建物の上部に設けられるものですから、斜壁で雨漏りが生じれば下の外壁部分まで雨水が浸入することにもなりかねません。外壁面にひび割れなどが生じれば、内部の鉄筋が腐食する恐れもあります。斜壁の補修には足場が必要になることが多いので、補修費もかかってしまいます。

斜壁に不具合が出た場合は、防水施工や金属ルーフ貼り施工などを用いて「屋根としての施工」を施すのが理想です。耐久性が格段にアップするので、トータルコストを抑えることができます。

[執筆者]池上政之(プロタイムズ総研現場革命部)
池上政之
記事をご覧いただきありがとうございます。当ブログ記事は現場職人の視点から一般的な色について解説しています。
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